河上智美 ガラス展

2012/4/21(土)−28(土)
会期中無休
作家在店日:21日

柔軟な発想には驚かされてばかりです。
昨年暮れに届いたXmasリースは、
ランダムに巻かれたガラスの輪の中心に、
鳥やベルのオーナメントが揺れていました。
可愛いけれどけして甘くなり過ぎず、
さり気ないけれど心をくすぐるディテール。
それは河上さんのガラス全てに言えるでしょう。
定番カラーにクランベリーの色も加わる食器類。
新型を見せて下さるスタンドライトや、
カラフルなバタフライが浮遊するモビールなど、
お部屋を彩るインテリア小物も揃い、
今年も充実のラインナップになりそうです。


「新作が多くなります」、そう連絡をいただき、
ザッとのつもりで伺うと、河上さんの口からは
新作アイテムの説明が途切れず次から次へと・・・
制作場所を現在の地に移し2年が経ち、
落ち着いた事もあって、前にもまして集中力が
高まっていると言うのです。試してみたい事が
色々あり、今回はその試みが上手くいったものを、
初お披露目して下さるそうです。


河上 智美 (かわかみともみ)

1974年 東京都生まれ
1997年 能登島ガラス工房
       宙吹きガラス講座 受講
1998
〜2001年 株式会社松徳ガラス 勤務
2003年 茨城県つくば市に
        サツカベ硝子工房を開く
2010年 茨城県常総市に工房構える

現在 同地で[吹き硝子河上]として制作

DMでは12cmの小さなホールケーキが
入っていたスコーンドームですが、
←↑こちらには、今川焼サイズにして
焼いたバナーヌを積み上げてます。
(焼き立てが入りガラスが曇っている)
2段ケースの上にはバター、
下にキャラメルバナナを。

グラスもミルクピッチャーも河上さんのお品物。
斜め上から写した画像は、4/12のブログにあります。
形はそちらの方がわかるかと思います。

→ イチゴモールワイングラスのクリア(左)と
   新色のクランベリー(右)。クリアには、
   マンゴーカルピスを、クランベリーには
   冷水が入っています。

伺った新作の話を少しですがしますと、
まず店主が驚いたのが、[猫の箸置き]です。
置き物の動物はこれまで色々作られていますが、
大の猫好きなのに、猫は作られてこなかった河上さん。
好き過ぎて逆に作れないと言うのもあるのかと思って
いましたが、今回の話では、耳も小さいし、特徴が無く
作り辛いからだったと言うのが理由のようです。ですが、
今までの動物シリーズとは少し表現を変えた事で、
ご自身も納得の猫(箸置き)が出来上がったそうです。

他新作は・・・
蝶の箸置き
花モールシリーズのビールひと口グラス
10cm四方サイズのドレッシング入れピッチャー
アンティーク調のフタ物
ピンブローと言う技法で作った小皿
網目模様の入るお皿やグラス
カラーもある注ぎ具合もいい注器  ・・・・

定番のお品ももちろんあり。
実物は、是非展覧会にお越しいただきご覧になって下さい。


いつも明るくて、ユーモアに溢れている河上さん。
自分をさらけ出せる強さがあって、飾らず語ってくれます。
(カッコつけるところがないんですね・・・)
そんな人柄が河上さんのガラスにはよく表れています。

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