H.works shop

その時々の店内の様子をご紹介致します。

*画像は11/15現在のものになりますので、お品物がすでに無い場合もございます。ご承知下さい。

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2014年11月115日現在
久しぶりに富士山が綺麗に見え、日本晴れとなっていたこの日、
当店でも心が晴れ晴れとするような、小林慎二さんの漆展が初日を
迎えました。漆の放つ華やかな色彩、深い色合に改めて魅了される
店主であります。当店2年ぶり、3回目の小林さんの個展です。

1:角の小箱は赤溜と銀泊を用いた箔溜。蓋物(茶器)は錫を蒔いた銀彩。
2:面取り椀の(大)と(小)。力強い形です。
3:長方重と長方箱の赤をご紹介するのは当店では初めてです。ハレの日
 の食卓にはピッタリなお色。お料理が詰やすい長方の形。その奥、小林
 さんが新たに取り組まれた根来のお品、隅切の折敷になります。橙色に
 近い朱塗から覗く黒が模様となった根来。落ち着いた木地溜のスジ目椀
 を引き立ててもいます。
4:今回の案内状にもなった、新作の錫の変わり塗り掛け花入れ。こちらは
 横長タイプ。チョコレートコスモスを挿して。
5:丸底で多様に使えるまゆ椀(小)は人気の定番品。棚右側にある小さな
 椀は姫汁椀。お食い初めに、出産のお祝にと良いお品でしょう。下には
 大盆(日の丸)や削り出しのある新作のハツリ根来丸盆も並びます。
6:スジ目の丸盆にのるのは箔溜の片口、赤と赤溜の盃。高台のある椿皿
 とそば猪口も、お色が赤と赤溜があります。
7:上段にコーヒー椀。たっぷり入ります。下段は、品名が可愛いつぼ椀。
 お吸い物、甘酒、デザートにもよさそうです。
8:3サイズあるお箸。木は鉄木。字の如く堅い木です。黒と赤のサーバー
 は木が桜。木目が見える(特に赤)拭き漆です。
9:上段は定番品となっている汁椀(大)(手前)と飯椀(大)(奥)。そして下段が、
 当店では初のご紹介となるうどん鉢。腰が張り、安定した丸みのある形。
 美味しいおうどんがすすりたくなります。ご飯物にもいいです。

左:上から、汁椀(小)の3色、根来丸盆、スジ目椀(大)の内赤、リム皿
 (小)の3色、ドラ鉢状の8寸皿・赤溜、そして黒の長方箱です。
右:時計回りに、赤溜の長方重、縁のある長方皿(大)の黒、新作の
 根来折敷には縁があります。その横にフラットなタイプの折敷・黒。
 そして工房にお邪魔した際に見せていただいた時は、まだ黒い下地塗
 の状態だった大平皿は、見事な根来になって届きました。径33cm弱
 あり。今ならカニがのったちらし寿司、盛ってみたいです・・・

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10:長方重の黒や、8寸皿の赤、平皿(大)の赤溜などが並ぶコーナー。
11:口縁が少し反った形が美しい端反椀の3色。壁には正方形の銀彩
 掛け花入れ。
12:手前は黒の8寸皿(ドラ鉢状)になりますが、見込み(底の部分)は、
 木目が薄らと浮かぶ木地溜の塗りになっています。その奥は、錫を蒔い
 た銀彩の片口。その横は内赤になった大平皿。
13:光沢を放っているのは、銀箔を貼った箔溜の片口。棚下段には、丼
 サイズの大椀3色。年末年始に出番も多い大きさかと思います。
14:棚右上、スジ目椀(大)の根来。お正月にはお雑煮はもちろん、松葉や
 菊などを挿し、お正月飾りの花器としてもお使いいただけそうです。その
 左はわっぱのお弁当箱。下段には、角の丸い2段のお弁当や5.5寸のお
 鉢なども並んでいます。
15:径が24cmあるリム皿の4色です。手前、柚子が鮮やかに映えている
 のは黒、その向こうが白溜、赤、赤溜と言うお色になっています。
16:スジ椀(小)の4色とまゆ椀(大)の3色。7寸輪花皿(鉢)の赤溜。一番
 下、径が36cmある大盆の黒と内赤です。
17:口縁が繊細に作られたカップ。口あたりは良いはずです。

錫の変わり塗の掛け花入れ。
大きさは3つありました。
長方形の(大)27×17cmと
(小)21×13cm。厚みは共に2.5cm。
そのタテ型とヨコ型がそれぞれあり。
上に画像にある正方形は16×16cm。
こちらの厚みは2cmです。
水を入れば安定も良くなり、置いても
お使いいただけるでしょう。
挿さなくても絵となります。

左:大のヨコ型。ツルウメモドキ。
右:中のタテ型。万両の実と(何かの?)蔓。

初日と2日目に在店して下さった小林さん。
お品物の事を熱心に尋ねて下さるお客様が多く
いて下さり、時折小林さんによる漆プチ講座も
あり。(店主もお客様と一緒に聞いて学ぶ)

小林さんがあるタレントにご案内状を送っている
と言う話に店主大うけしてしまいます。その人は
所ジョージさん。同様に面識の無い方で、植物
学者(?)の方にもお送りしているとか。[好きな人
に見てもらいたい] そんな無邪気な思いがある
ようです。小林さんの大らかさも再確認です。

そして今後作りたいお品物のお話も伺っています。

先日小林さんの工房を訪ねた様子 はこちらから